iPhoneはどこまで修理可能?
対応可能な故障と修理不可になりやすい故障について
iPhoneの修理店で一般的に修理可能とされる故障の種類について紹介しています。また、修理不可になりやすい故障についても詳しく紹介しています。
「画面が割れてしまった」この場合、多くの方が「修理すればいい」と考えると思います。しかし、どこまでの故障が修理可能なのかというのはあまり知られていません。また「iPhoneを修理に持っていったものの修理不可だった」となっては2度手間ですよね。そのため今回はどんな故障が修理可修理可能なのか、どんな故障が修理不可となりやすいのかを詳しく紹介していきます。
一般的な修理店で扱われている故障
一般的な修理店で取り扱われている故障は
・高度復旧作業
・液晶の交換&表示不良
・画面割れ(ガラス割れ)
・バッテリー交換
・水没による復旧
・その他
主に以上の6項目です。しかし正規店と非正規店、依頼する店舗によっても異なる場合があるので、足を運ぶ前に一度故障対応の範囲を確認しておくことをおすすめします。それでは順に症状と注意点などを紹介していきます。
高度復旧作業
高度復旧作業でされるのは「電源が入らない」「データが取り出せなくなった」といった場合などの故障修理です。「電源が入らない」などの症状が出ている場合には、基板故障も考えられるため、原因元である基盤の修理が必要な場合があります。この修理には複雑かつ高度な作業が求められます。そのため修理費用が高くつく場合もあるので、事前に費用の確認をしておくことをおすすめします。
液晶の交換、表示不良
この修理は「画面を触っても反応しなくなった」「画面の一部がつかなくなった」などの症状が現れた場合の故障修理です。画面交換が生じる場合には、必ず注意しなければならないポイントがあります。 iPhoneの画面には2種類あり、有機ELか液晶のどちらかが使われています。しかしどちらが使われているのかは機種によって異なり、iPhoneX以降であれば画面に有機ELが使われています。
ここからがポイントですが、ごくまれに有機ELディスプレイの修理に安価な液晶を代用として使用し、修理対応する業者が存在します。液晶が代用として使われた場合に起こりうる実害として挙げられるのは「タッチパネルの操作感が鈍くなった」「画面が以前より暗い」「バッテリー消費が増えた」などの不具合です。そのためiPhoneの機種によっては、事前に画面修理に使われるものの確認をしておくことをおすすめします。
画面割れ(ガラス割れ)
最も修理件数が多いのがこの故障です。この故障に対する修理も画面の交換でなされます。それに伴い注意点も同様、iPhoneの機種に則したものが使用されるか、という点です。 iPhoneX以降であれば画面に有機ELが使われ、それ以前の機種であれば液晶が使用されています。まれにではあるものの、有機ELディスプレイの修理に安価な液晶を代用する業者が存在します。液晶が代用として使われた場合には前述したような実害が出るため、iPhoneの機種によっては、事前に画面修理に使われるものの確認をして下さい。
バッテリー交換
「充電の頻度が増えた」「充電があるはずなのに電源が落ちる」などの症状が出た際に考えるのがこの修理ですが、実はこのバッテリー交換にも注意点があります。正規店に比べ安価に済むため非正規店での修理が増えている昨今ですが「違法なパーツの使用をする業者」「技術を持っていないのに修理がを請け負う業者」などが出てきており「iPhoneが修理不可な状態で返ってきた」「違法なパーツ(バッテリー)使用による発火事故」などのトラブルが起こる場合があります。実績や評判の確認をしっかりとして、安全な業者の見極めを行って下さい。
水没による復旧
トイレや汗、風呂などで水没した際に行われる修理です。しかしこの修理は特殊で、水没した時点で充電を行ったり、電源をつけようとしたりしていた場合内部でショートしている可能性が高く、修理不可となるケースもあります。修理不可なケースとして後述しますが、水没した後のiPhoneの取り扱いには細心の注意を払って下さい。
その他
その他に含まれるのは修理件数が少なく、あまり頻繁に故障や修理されることのないものです。簡単に紹介します。
・カメラ
落下時に割れることがあり、インカメラ、アウトカメラ両方修理が可能です。不具合や割れが起こった際には検討してみて下さい。
・ホームボタン 、スリープ(電源)、ボリュームボタン
ボタンが埋まったり、反応しない場合に考えられる修理です。主にボタンを取り換えるなどで手段で修理がなされます。しかし非正規店修理の場合TouchIDが使えなくなるので注意して下さい。
・スピーカー
音割れがひどくなったり、音が出なくなった場合に考えられる修理です。音質に問題が出た場合には検討してみて下さい。
・充電コネクタ
充電機をさしても反応しなくなった場合に修理を検討する箇所です。昨今では置き型の充電器もありますので、機種によって修理をするか検討してみて下さい。
・イヤホンジャック
イヤホンをさしても反応しなくなった場合に修理を検討してみて下さい。しかし昨今ではBlueToothイヤホンが一般化していますので、そちらを買った方が安い可能性もあります。
・バイブレーター
目覚ましや着信、通知を知らせる際に使われる機能ですが、電話が取れないなどの不具合は社会人の方にとっては死活問題ですので、状況によっては修理を検討してみて下さい。音を出しても良い環境でしかiPhoneを使用しないのであれば問題ないかもしれません。
修理不可となりやすい故障
水没による故障
防水機能を過信してトイレや浴室にiPhoneを持ち込んだ場合にうっかり落とし水没ということが多いです。しかし防水性能が向上していても、iPhoneが電子機器である限り、水に弱い性質は変わりません。水没後に部品を交換すれば、一時的に使えることもありますが、中枢部分である「CPU」などが故障していた場合には修理不能になることもあります。また修理ができたとしても、再び障害が発生する可能性もあります。
リンゴループ
iPhoneを使っていると「リンゴループ」と呼ばれる現象がまれに起こります。これは起動時に表示されるマークから進まず、iPhoneが起動しなくなる現象です。この症状が起こったiPhoneは100%復旧できないわけではないのですが、判明した原因次第では修理不可と判断されます。
生体認証使用不可
パスコード解除、パスワード情報記憶などを可能とするTouchIDやFaceIDなどの生体認証機能が故障するケースです。経年劣化や落下、水没など原因は様々ですが、生体認証はセキュリティ面に大きく関与しています。そのため修理不可と判断されるケースが多いです。クレジットカードや口座の情報など、金銭に関する個人情報を記憶させている場合には、特に修理が難しくなります。
改造
ストレージを改造によって増加したり、アップルのロゴを光らせたりなどの改造が行われたiPhoneは基本修理不可となります。理由はiPhoneの改造が規約違反であるからです。正規店ではまず修理不可となります。しかし非正規店の場合は修理してもらえることががありますので確認をしてみて下さい。
まとめ
iPhone修理店で一般的に対応可能な故障と、修理不可になりやすい故障についてはお分かり頂けたでしょうか。修理不可になりやすい故障の中で最も件数が多いのが「水没」です。水場に持ち込む際や雨の日には細心の注意を払うようにして下さい。またもし修理する店舗に迷うようであれば「スマートクリア」に相談することをおすすめします。総務省登録修理事業者で安心安全なので、ぜひ利用してみて下さい。